それからしばらくして、

「はぁぁぁぁ・・・」

「ふぁぁぁぁぁ・・・」

「・・・(ポーーーー)」

志貴のまさしく百戦錬磨のキスを思う存分受けて忘我状態の三人。

レンはそう言った経験はあるにしてもここまで愛情のこもった口づけは初めてだったようだ。

そんな三人をそのままにしておいて志貴は改めてアルトルージュを抱き寄せる。

「さてと・・・じゃあ待たせたアルトルージュ」

「もう、すっごく待ったんだから。お詫びにアルクちゃん達以上に愛してよ」

「善処するよ」

そう言いながら志貴の手は貪欲に女を求めているらしく、アルトルージュの胸元をまさぐりだす。

だが、今までの三人と違い、アルトルージュのそれは見事なまでの真っ平。

それに物足りなさを感じたのか一瞬だけ、志貴の手が躊躇する。

本当に僅かな時間だったのだが、アルトルージュは気付いた。

「志貴君・・・」

閨事とは思えない低い声で囁かれて、志貴も焦る。

「えっと・・・まあ、何だ・・・男の性って奴で・・・」

「やっぱり志貴君も大きい人の方が好きなの?好きなんだー良いわよ・・・どうせ私なんて・・・」

かなりむくれた声で詰問する。

さらに最後にはすっかりいじけてしまった。

「そ、そんな事はないぞ、うん」

ややどもったが、それは図星だった為ではなく、アルトルージュの剣幕に押された為だと志貴本人の名誉の為に記しておく。

「ふーん、本当に?」

一方のアルトルージュは未だ機嫌は直らず、じと眼で志貴を睨み付ける。

こうなれば言葉よりも行動で誠意を見せるしかない。

そう判断を下すと、躊躇していたのが嘘みたいに志貴の手が蛇の様に動き出す。

「ひゃっ!」

突然の動きに驚いたような声を出す。

「し、志貴君・・・ず、ずるい・・・」

「いや、どれだけ言っても納得してくれないならこうするしかないだろう」

そう言いながら、手の動きは容赦ない。

アルトルージュのささやかな膨らみを堪能するかのようにじっくりと愛撫し、その刺激でとんがり始める乳首を指の腹で撫でたり、時には自身の舌でその味を堪能する。

その間にも片手はやはりアルトルージュの秘部に狙いを定め上半身の刺激におろそかになったのを見計らい侵入を果たす。

その動きに気付き脚を閉じようとするが、それを察した志貴が更に胸や首下に指や舌を這わせて集中力を奪う。

「ぁぁ・・・だ、だめぇ」

必死に抵抗を試みるもそれは無駄なものだった。

志貴の指は浅いもののアルトルージュの膣内の侵入に成功していたのだから。

「っ・・・あ、ああ・・・いいの・・・それ駄目ぇ」

「すごいな・・・もう、びしょびしょ・・・さっきのキスと今までの見ていて興奮した?」

志貴の質問に真っ赤になりながら小さく頷く。

「で、でね・・・ぁぁ・・・もう・・・が、我慢できないの・・・だから・・・私にも・・・い、入れて」

そう言いながら志貴の肉棒をさすりながらしどろもどろにおねだりをしだす。

「確かに・・・ここまで準備は万端なら良いだろ」

そう判断を下すと、対面したままの体勢から、アルトルージュの秘部にあてがう。

「じゃ行くぞ。痛いと思うが一気に行くから」

「え?い、痛いって・・・」

「お前・・・処女だろ?今指入れた時に処女膜確認した」

志貴の指摘に一気に顔を紅潮させる。

「そ、それは・・・」

「今まで大人の女性だの何だのと言っていたのは、大方アルクェイドへのささやかな対抗心と言った所か?」

次々と図星を指され、俯いてしまう。

「う、ううううう」

反論したくても出来ず、唸っているアルトルージュだったが、その時注意が散漫になる。

その瞬間を見逃さず、志貴は一気にアルトルージュに挿入、処女膜を破る。

「っっっっ!!」

突然の激痛に悲鳴を上げそうになるが、直ぐ近くにアルクェイドがいる事を思い出したのか、声を押し殺す。

「し、志貴君・・・いきなりなんてずるい・・・」

「悪い、だけどこうしないと痛みが更にひどくなる様な気もしたんでな、琥珀の例もあるし」

涙目での抗議にばつが悪そうに笑いながら、首筋に舌を這わせたり、胸をしきりに愛撫しながら痛みが引くのを待つ。

「ああん・・・ずるい・・・そうやって、だ、だめぇ・・・なめちゃ・・・ごまかして・・・」

痛みも引いてきたのか、志貴の愛撫に反応して嬌声と拒絶の言葉を交互に発する。

最も、その表情は恍惚に満ち溢れ、既に志貴の愛撫を受け入れているのは明白であった。

やがて志貴が揺する様に腰を動かし始めると、それに応ずるように動きをあわせて腰を振り始める。

「ああぁ・・・気持ち良いのぉ・・・志貴君の・・・すごく気持ち良い」

志貴の首にしがみ付き腰を動かして快楽を貪り、隙あれば志貴とのキスをねだる。

とは言っても、キスの度に志貴の技量の前には逆に翻弄され、腰の動きもぎこちなく、志貴の動きに合わせているだけ。

自分が望む快楽を得ていない様子だったが、アルクェイドがいる手前、はしたなくおねだりは出来ないようだった。

しかし、しばらくその動きが続くと遂にアルトルージュの忍耐に限界が来た。

「良い!良いのぉ!志貴君もっと、もっと激しく動いて!気持ち良くなりたい!」

信じられないほどの大声でおねだりすると同時に、アルトルージュの身体が見る見るうちに成長し大人の身体になる。

「お願い・・・この身体で志貴君にご奉仕するからぁ・・・イきたい・・・イきたいのぉ!!良い!良いのぉ!」

信じられないほど甘ったるい声で囁きながら、時には甲高い嬌声を撒き散らしながら腰をくねらせて、快楽に酔いしれる。

一方の志貴はと言えば大人となったアルトルージュの膣内とアルクェイドに比肩する肉体を堪能し別人の様に甘えん坊となったアルトルージュの表情を愉しみながら、ペースを崩す事無く、突き続ける。

アルトルージュの膣内は幼い時も極上だったが、成長したことでタイプが違う極上に変貌した。

先程までは志貴の肉棒を潰すのかと思えるほど締め付けが強く、それでいて、射精を促す刺激は忘れていなかったが成長したと同時に、膣内の具合は劇的に変化した。

もちろん良い方向に。

強い締め付けは無くなり、志貴が突く度に、全体が志貴の肉棒を包み、抜く時も適度な締め付けと名残惜しそうに壁全体で肉棒を撫でる感触は外と同様アルクェイドと双璧をなしていた。

「こいつは・・・すごいな」

急速に射精に昂ぶるのを自覚しながらも志貴は自分のペースを決して崩さない。

崩せば自分が先に果ててしまうのが目に見えているからだ。

「あ、あ、あ、あ、あ、ああああーー!だめぇ!!もう駄目なの!」

「限界か?」

「うんっ駄目っいく、いく」

「じゃあ・・・俺も」

そう言うや意図的にペースを崩し、速度を上げてアルトルージュを突き上げる。

それは最後の一線を容易く越え、アルトルージュを絶頂に導いた。

「ひゃ!やっ、やっ!やあああ!いくーーーー!」

「出すぞ!」

アルトルージュが絶頂に達するのと志貴がアルトルージュの膣内に本日四回目の射精を行ったのは同時だった。

「は・・はひ・・・ふにゃああああああ・・・」

志貴の精液を膣内で感じ取ったのか、アルクェイド達と同じ様に絶頂中にも関わらず再び絶頂に押し上げられ、忘我状態となる。

それにより大人の状態だったのが元の少女の形態に戻り、二人の結合部分から志貴の精液が溢れ零れ落ちる。

落ち着くのを待ってから引き抜くと収まりきらなかった志貴の精液が零れ出す。

「もう、姉さんもったいない」

「うん、駄目だよ」

「志貴ちゃんが私達に出してくれたんだから」

そういうやアルクェイド、翡翠、琥珀がアルトルージュに群がりこぼれる志貴の精液を舐め取り始める。

「や、だめ、だめぇ・・・舐めちゃだめぇ・・・志貴君が私の為に出してくれたのにぃ」

必死に抵抗しているが絶頂直後の為身体が自由に動けないので殆どされるがままとなっていた。

思わぬレズプレイを目の当たりにして無節操な事に志貴の肉棒はもう四回出したにも拘らず、再び獲物を求めて鎌首をもたげる。

「・・・しかし、ここまで節操なかったか、俺・・・まあ良いかそれよりも次は」

そんな自分の息子を見て自己嫌悪に陥りそうになるが気を取り直してまずは手ぬぐいで一旦自分の肉棒を奇麗に拭い、ふき取る。

何しろアルクェイド、アルトルージュと真祖と死徒を続けて抱いたのだ。

二人の愛液や、破瓜の血を体内に取り込む事で後の妻、特にシオンとさつきに万が一だが悪影響が及ぶ事を懸念したからだ。

その時ふと、今アルトルージュに群がっている中に翡翠、琥珀がいる事を思い出したが、もはや手遅れと思い直し、無事である事を祈りながら次の妻に視線を向ける。

それに反応して不安と期待の入り混じった(現状不安を二とすれば期待は八だが)表情で志貴に擦り寄るのはシオン。

「私です・・・」

「ああ、シオンだな」

そう言ってからシオンを胸元に抱き寄せる。

「ごめん待たせて」

「いえ、それは良いんです、この順番で全員納得しましたから・・・ですが」

「ですが?」

「これほど切なくなるとは思いませんでした・・・ですから志貴・・・直ぐにでも私のヴァージンを奪って下さい」

涙ぐみながらの発したシオンの懇願に志貴はと言えばそう乗り気ではなかった。

確かにシオンの秘部は既に濡れそぼり、前戯など不要なほどであったが、それでも志貴としては機械的に妻を抱きたくはなかった。

「気持ちは判るけど・・・俺としては道具の様に抱きたくはないんだが」

「志貴の気持ちは嬉しいです。ですが、私や後の秋葉達にとってそれは今や拷問です」

シオンの言葉に秋葉、さつき、レンは揃って頷く。

良く見れば秋葉達の秘部もまたシオンに負けず劣らず濡れていた。

おそらく今までの絡みを見ながら自分を慰めていたのだろう。

「兄さん、正直に言えば私も我慢の限界が近いのです」

「志貴君・・これ以上焦らされたら私、頭がおかしくなっちゃうよ・・・」

「・・・」

秋葉は弱気な声で、さつきは半ば泣き顔、レンに至っては涙を両眼に溜めて、志貴を見る。

「ですから・・・お願いです・・・」

「・・・追い詰めちまったかな」

自分の気遣いが逆に追い詰めていた事に罪悪感を覚えてそう呟く。

そんな志貴にシオンは首を横に振る。

「いえ・・・志貴の気持ちは本当に嬉しいですただ、今だけは私達を道具の様に抱いて下さい・・・」

「判った」

渋々だったが、シオン達の我慢が限界だと悟ると、シオンを押し倒す。

そして、器用に狙いを定め、肉棒はシオンの秘部にめり込み始める。

「!・・・来て下さい、志貴・・・私を志貴のものに・・・っ!!」

語尾に重なる様に志貴は腰を突き出し、シオンの純潔の証を一気に突き破り、根元までシオンの膣内に覆われた。

「っっぅ・・・」

激痛に声を押し殺し、志貴に抱きついて必死に耐えるシオン。

そして志貴もやはり痛みに耐えるシオンを気遣い、痛みがひくまで動かず、キスを繰り返し、紫の髪を手櫛ですいたり、また襦袢越しから胸を軽く触れるようにして愛撫する。

「っぁ・・・はあ・・・はあ・・・し、志貴・・・もう大丈夫です。だいぶ楽になりました。最初から動いても良かったのですよ」

「いや、それじゃあお前が辛いだろ?いくら道具の様に抱いてもかまわないと言われてもそれは俺が嫌だから・・・」

「大丈夫です。本当に楽になりましたから」

「・・・判った。じゃあ、動くぞ」

そう言って動かさなかった腰を静かに、そして浅く動かす。

「痛みはないか?」

「んっ・・・はい大丈夫です」

「よし、じゃあ少しずつ速度上げるからな」

「お願いします・・・」

ゆっくりと速度を上げていく志貴だったが、シオンの膣内の具合の良さに思わず速度を上げ過ぎそうになるが、それをどうにか自制する。

そんな志貴の自制を嘲笑うかのようにシオンの方が大きく腰を動かし始めた。

「っ・・・くっ・・・んああっ」

「お、おい」

思わぬ行動に声を上げ、シオンを止めようとする。

「あっ、あ、あ、あ・・・き、気持ち良い、志貴もっと動いて・・・んんっ・・・下さい。痛みはもうないんです。だから」

それを遮るようにシオンが逆に志貴に懇願する。

それに対して志貴は言葉ではなく行動で答えた。

シオンの言葉に待っていたとばかりに速度を上げ始めた。

「はっ、あっ、やっ、す、すごいぃ・・・志貴のが奥まで・・・ぁぁぁ」

それに反応したシオンが更なる快感を得ようと自分から腰を振り出す。

シオンは快楽を得ようと一心不乱に腰を振るが、志貴の方はシオンの動きを脇目で観察しながらシオンと動きを合わせる余裕があった。

「ひっ!また・・・また奥で響くぅ・・・志貴志貴!」

志貴の名を呼びながら眼は虚ろで、快楽に完全に支配された恍惚とした表情で腰を動かし、快楽を貪る。

いつもの知的で冷静沈着な態度を崩す事の無い、シオンが見せる痴態に志貴はますます興奮し、その興奮が射精感が競り上げ始める。

「よし、じゃあ・・・そろそろ」

「だ、出すんですか?ああっ・・・精子出すんですか?」

「ああ、シオンの中の具合が良いから出る」

「だ、だったら、中に、私の中にぜ、全部出して、出して、私を妊娠させて孕ませて!!」

自分の言葉に酔った様に更に腰を動かす。

「まあ子供が出来るかどうかは運任せだが・・・くぅ・・・更に具合が良くなってきたな」

シオンの言葉に反応するように締まり具合が良くなってきた事に志貴は思わず呻き声を発する。

「そろそろだな・・・じゃあ、行くぞ出すぞ!」

「はいっはいっ、志貴私も、も、もう・・・いくぅぅぅぅ!」

背筋を伸ばし、絶叫を上げてシオンが達するのと同時に志貴も五回目とは思えない濃さと量の精液を放ち、シオンの膣内を自分の精液で染め上げる。

「あ、あああ・・・志貴の精子が出てるぅ・・・これで私の全ては志貴のものに・・・」

再度の絶頂は無かったようだが、夢心地で独り言を呟きながら全身を脱力させる。

そんなシオンに柔らかく笑いながら、改めてキスを交わす。

「志貴・・・不束者ですが・・・これから先も・・・」

「むしろ俺の方が迷惑をかけると思うけどな。むしろ俺の方がよろしくだよ」

そう言って、シオンから引き抜きその場を離れる。

引き抜いた後シオンは意図的に締めているのか、膣内に出された精液は殆ど垂れる事は無く、僅かに垂れ落ちたそれがが愛液と混ざって、周囲に付着していた。

「これで五人・・・後三人か」

機械的にしないと思ってはいるが、この数を考えるとどうしても数を考えてしまい、口の中で思わずそう呟いてしまった。

「考えちゃいけないんだけどな・・・さてと、じゃあ次に行くか」

四艶へ